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【カスタマイズ ヒント】  Access編

《カスタマイズを行う際の注意点》
●カスタマイズを行う前に必ずファイルのコピーを作成しておきましょう!
●カスタマイズ記録簿を作成しましょう!
●モジュールコード(VBA)を変更した時には必ずコンパイルを行いましょう!
●カスタマイズを行った後は、必ず最適化を行いましょう!


《カスタマイズを始めるには》
●メニュー用フォームを起動せずにデータベース編集画面を表示する
●フォームやレポートのプロパティシートを表示する
●フォームやレポートのVBAモジュールを表示する
●テーブルに項目を追加する


《カスタマイズ例》
●日付を和暦表示する
●あまり使用しない項目にカーソルを止めないようにする
●数値項目を小数以下指定桁数表示する
●レポートへロゴを挿入する
●一部の人には特定のフォームやレポートを利用できなくする



カスタマイズを行う際の注意点
●カスタマイズを行う前に必ずファイルのコピーを作成しておきましょう!
Accessでは多少の変更でも予期せぬ現象が発生してしまう場合もありますので、いつでも変更前の状態へ戻せる準備をしておくことが大切です。

●カスタマイズ記録簿を作成しましょう!
いつ、どのようなカスタマイズを行ったかの記録を必ず書いておきましょう。別のカスタマイズを行う時や、バージョンアップ後に再度カスタマイズを行う時、また、トラブル発生時などには、カスタマイズの履歴を知ることが大切です。

●モジュールコード(VBA)を変更した時には必ずコンパイルを行いましょう!
モジュールコード(VBA)を変更した場合には、必ずコンパイルを行ってください。コンパイルを行えば記述ミスを見つけることもできます。
また、コンパイルを行っていないと、プログラムの実行速度も低下してしまいます。(モジュールを実行する都度コンパイルが行われるため)
VBA画面のメニューバー「デバッグ→xxxxxのコンパイル」でコンパイルが行えます。(この「xxxxxのコンパイル」がグレーで選択できない場合はすでにコンパイルは完了しています。)

●カスタマイズを行った後は、必ず最適化を行いましょう!
Accessファイル(mdb・accdb)へ追加・修正・削除などを行うと、ファイルサイズは必要以上に大きくなっていきます。必要以上にファイルサイズが大きいとパソコンにも負担をかけてしまい、またパフォーマンスの低下にも繋がります。カスタマイズを行った後は最適化を行ってください。
Accessメニューバー「ファイル→データベースの最適化/修復」




カスタマイズを始めるには
●メニュー用フォームを起動せずにデータベース編集画面を表示する
プログラムファイルをAccessから開くと、メニュー用フォームが自動的に起動しますが、カスタマイズを行う際にはメニュー用フォームを起動させず、データベース編集画面(データベースウィンドウ/ナビゲーションウィンドウ)を表示する必要があります。メニュー用フォームを起動せずデータベース編集画面を表示するには、Accessを起動し、shiftキーを押下しながらプログラム用ファイル(「xxXxxxxSys.mdb」等)を開きます。

●フォームやレポートのプロパティシートを表示する
フォームやレポートのプロパティを指定する「プロパティシート」を表示するには、フォーム(レポート)のデザインビューを表示し、下記手順にて表示します。
Accessメニューバー「デザイン→プロパティシート」

●フォームやレポートのVBAモジュールを表示する
フォームやレポートの中に記述されているVBAモジュールを表示するには、フォーム(レポート)のデザインビューを表示し、下記手順にて表示します。
Accessメニューバー「データーベースツール→Visual Basic」
なお、フォームやレポートに関連するVBAモジュールは、データベースウィンドウのモジュールの中にも記述されている場合があります。
データベースウィンドウのモジュールに記述されているものは概ね、複数のフォームやレポートから呼び出される可能性のある共通モジュール(複数のオブジェクトから呼び出される共有のモジュール)などが記述されています。

●テーブルに項目を追加する
当ソフトでは、データ用ファイルとプログラム用ファイルを分けております。
テーブルに項目を追加する際には、データファイル(「xxXxxxxDat.mdb」等)にあるテーブルを変更してください。
プログラムファイル(「xxXxxxxSys.mdb」等)はデータファイルのテーブルがリンクされていますので、データファイルのテーブルを変更すると自動的に変更内容が反映されます。
その後、プログラムファイル側の該当のフォームやレポートにコントロール(項目)の追加などを行ってください。
(プログラムによっては、コントロールの追加の他にVBAモジュールへも記述等を追加する必要があるものもあります)




カスタマイズ例
●日付を和暦表示する
フォームやレポートに西暦で表示されている日付を和暦で表示したい場合は、該当コントロール(項目)の書式プロパティを変更することにより簡単に行えます。
例えば、Access DE 請求書 EX の請求書の請求日付を和暦で表示したい場合は・・・
@Accessを起動し、Shiftキーを押下しながらプログラムファイル「adExSeikyuSysV2.mdb」を開く。
Aレポート「SeikRept請求書」を選択しデザインビューで開く。
B請求日付のコントロール(SED_SEIYMD)の「書式」プロパティ「yyyy年mm月dd日」を「ggge年mm月dd日」に変更する。
Cレポートを閉じて保存する。
以上により、請求書の請求日付欄は西暦表示から和暦表示へ変わります。
また、書式がyyyy/mm/ddのような場合は、書式をge/mm/dd とすれば和暦(例:H17/04/30)になります。
書式について詳しくは、Accessのヘルプ「"Format/書式" プロパティ ― 日付/時刻型」をご覧ください。
(以下Accessヘルプの抜粋)
g  年号の頭文字を表示します (M、T、S、H)。
gg  年号の先頭の 1 文字を漢字で表示します (明、大、昭、平)。
ggg 年号を表示します (明治、大正、昭和、平成)。
e  年を年号を元に表示します。
ee  年を年号を元に 2 桁の数値を使って表示します。

●あまり使用しない項目にカーソルを止めないようにする
あまり使用することがない項目なので入力中カーソルを止めないようにしたいという場合は、該当コントロール(項目)のタブストッププロパティを変更することにより簡単に行えます。
例えば、Access DE 見積書 EX の見積入力の規格欄へカーソルを止めないようにしたい場合は・・・
@Accessを起動し、Shiftキーを押下しながらプログラムファイル「adExMitumoriSysV2.mdb」を開く。
Aフォーム「MituInpt見積入力_明細」を選択しデザインビューで開く。
B規格のコントロール(MTM_SHOKIK)の「タブストップ」プロパティ「はい」を「いいえ」に変更する。
Cフォームを閉じて保存する。
以上により、見積入力の入力中、規格欄へはカーソルは止まらずに次の項目へ移動するようになります。
(規格を入力したい場合は、マウスで項目をクリックすることによりカーソルを移動し入力します)

●数値項目を小数以下指定桁数表示する
通常、数値項目には表示書式を指定して表示しています。数量や単価などに小数を表示したい場合は、書式プロパティを変更することにより行えます。
例えば、Access Biz 顧客売上管理 EX の売上入力の単価を小数2桁まで表示したい場合は・・・
@Accessを起動し、Shiftキーを押下しながらプログラムファイル「abExUrikokySysV2.mdb」を開く。
Aフォーム「UriaInpt売上入力_明細」を選択しデザインビューで開く。
B単価コントロール(URM_URITNK)を選択し、「書式」プロパティ「#,###;-#,###」を「#,##0.00;-#,##0.00;#」に変更する。
Cフォームを閉じて保存する。
以上により、売上入力の単価欄は小数2桁まで表示されるようになります。
同様に、各レポートの単価の書式プロパティも変更してください。
数値の書式は「正の数値の書式 ; 負の数値の書式 ; 0の書式 ; Null値の書式」として指定します。
書式について詳しくは、Accessのヘルプ「"Format/書式" プロパティ ― 数値型と通貨型」をご覧ください。

●レポートへロゴを挿入する
ロゴをスキャナでパソコンへ取り込むなど、ファイルとしてロゴを保存済みであれば、レポートへロゴを挿入することができます。
例えば、Access DE 請求書 EX の請求書へ自社ロゴを印刷したい場合は・・・
@Accessを起動し、Shiftキーを押下しながらプログラムファイル「adExSeikyuSysV2.mdb」を開く。
Aレポート「SeikRept請求書」を選択しデザインビューで開く。
B下記手順でロゴを挿入する。
Accessメニューバー「レポートデザイン→コントロール→イメージ」を選択し配置したい場所をクリックしてロゴファイルを指定する。
Cロゴの大きさや位置を調整する。
Dレポートを閉じて保存する。

●一部の人には特定のフォームやレポートを利用できなくする
全員が全機能を利用できると困る場合、使用者によって使用制限を行うカスタマイズはなかなか大変です。
比較的簡単なカスタマイズ方法として、プログラムファイルのコピーを作成し、使用されては困るフォームやレポートを削除し、メニュー用フォームから該当のメニューボタンを削除して、そのプログラムファイルを使用してもらい、管理者のみ元のプログラムファイルを利用するという方法であれば意外と簡単に作成できます。
















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